風立ちぬ、いざ生きめやも

前回,映画の「風立ちぬ」のことを書きましたが
これは零戦の設計者堀越二郎と小説家堀辰雄をモデルにした映画。
画像

冒頭に堀辰雄の小説の冒頭,そして序盤に出てくるこの言葉が
スクリーンに現れます。

Le vent se lève, il faut tenter de vivre.

風立ちぬ、いざ生きめやも


フランス語の原文はポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節。
日本語訳は堀辰雄が訳したものだそうです。

「風立ちぬ」の「ぬ」は過去・完了の助動詞で
「風が立った」の意味。

昔,松田聖子さんの歌にもありました。
アルバムタイトルも「風立ちぬ」でした。(懐かしい・・・)
画像


ここからの文法はは受け売りですが・・・

「いざ生きめやも」の「め・やも」は
未来推量・意志の助動詞の「む」の已然形「め」と
反語の「やも」をつなげたものだそうです。

「生きようか、いやそんなことはない」の意であるが
「いざ」は,「さあ」という意の強い語感で「め」に係り
「生きようじゃないか」という意が同時に含まれている。

ヴァレリーの詩の直訳は「生きることを試みなければならない」
という意味だそうです。

映画の宣伝では「生きねば」という
わかりやすい言葉使っています。

一つ疑問が。
今回の映画の英語名THE WIND RISES
「風が立つ」??

ジ・アート・オブ 風立ちぬ (ジブリTHE ARTシリーズ)
徳間書店
2013-07-24


Amazonアソシエイト by ジ・アート・オブ 風立ちぬ (ジブリTHE ARTシリーズ) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



これでは「風立ちぬ」の語感が出ていないような気がします。

かつて Gone with the Wind
「風と共に去りぬ」と訳したように
やはりこの「ぬ」は大切だと思うのです。

せめて,THE WIND HAS RISEN現在完了形の方がよかったかと
勝手に思っています。

今日の過去問は休みます。
先日,仙台市長選挙の期日前投票をすませました。
会場にはやはり林先生がいました。「今でしょ」と。
画像



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック