浮世絵ツアー 江戸の四季めぐり 夏の巻(2) 線香花火の謎
前回に続きNHK・BS「浮世絵ツアー 江戸の四季めぐり 夏の巻」から。
花火についてです。(もう秋ですが,おつきあいを。)
まず驚いたことがあります。これは何でしょう?
関東や東日本の人は首をかしげるでしょう。花火の一種のようだけど。
でも,おそらく関西の人なら別の意味で首をかしげるでしょう。
線香花火にきまっているじゃないか,と。
私は大学を含めて東日本にしか住んだことがないので
これが線香花火だと聞いて驚きました。
関西と関東では線香花火のイメージは違うようです。
単純に関西・関東とわけましたが
みなさんの住んでいるところではどうでしょう?
でも,おかしいと思いませんか?
線香花火と言いますが,「線香」とは似てもいないし(特に関東)
香炉に置くわけでもないし,手に持っています。
なぜ,線香花火という名前なのか!?
その答えは浮世絵の中にあります。
少年の手元に何かあります。
拡大すると・・・
お線香などを刺す香炉に花火を刺して遊んでいます。
「絵本十寸鏡」という本の挿絵にも
花火を香炉に刺して遊んでいる様子が描かれています。
これは1660年頃に「玉屋~,鍵屋~」のかけ声で有名な
花火師集団「鍵屋」が子どものための花火ができないかと考えた
おもちゃ花火の原点だそうです。
この形が仏壇の前のお線香に似ていたので
「線香花火」という名前がつきました。
話を最初に戻すと
関西の線香花火は立てることもできるし,原形に似ています。
関東の花火は手に持つことに特化して発展しました。
江戸の世に盛んだった線香花火も今ではほとんど外国製だそうです。
線香花火の燃え方は4段階あり,人生に例えられるそうです。
牡丹は小さな火花が少しずつ出ます。幼少期。
松葉は四方八方に勢いよく火花が飛び出る青年期。
柳は勢いが弱くなり味のある火花になる熟年期。
散り菊は菊の花びらが舞い落ちるような老年期。
だそうです。奥が深いですね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
語い問題(オリジナル)
「線香花火」を英語で何と言うでしょう?
ただし [ s ]の字で始まる。
ヒント
これが英文の定義です。
下の文の中のある単語がヒントになります。
a type of firework that you can hold in your hand, consisting of a thin stick that gives off sparks of fire
(火花を発する薄い棒でできた,手に持つことができる花火)
正解は
sparkler です。
英文中に spark (火花)がありますね。
spark も sparkle も「火花」という意味で動詞もあります。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
自分のこと
「春の巻」「夏の巻」を記事にしました。
早く「秋の巻」が見たいです。
花火についてです。(もう秋ですが,おつきあいを。)
まず驚いたことがあります。これは何でしょう?
関東や東日本の人は首をかしげるでしょう。花火の一種のようだけど。
でも,おそらく関西の人なら別の意味で首をかしげるでしょう。
線香花火にきまっているじゃないか,と。
私は大学を含めて東日本にしか住んだことがないので
これが線香花火だと聞いて驚きました。
関西と関東では線香花火のイメージは違うようです。
単純に関西・関東とわけましたが
みなさんの住んでいるところではどうでしょう?
でも,おかしいと思いませんか?
線香花火と言いますが,「線香」とは似てもいないし(特に関東)
香炉に置くわけでもないし,手に持っています。
なぜ,線香花火という名前なのか!?
その答えは浮世絵の中にあります。
少年の手元に何かあります。
拡大すると・・・
お線香などを刺す香炉に花火を刺して遊んでいます。
「絵本十寸鏡」という本の挿絵にも
花火を香炉に刺して遊んでいる様子が描かれています。
これは1660年頃に「玉屋~,鍵屋~」のかけ声で有名な
花火師集団「鍵屋」が子どものための花火ができないかと考えた
おもちゃ花火の原点だそうです。
この形が仏壇の前のお線香に似ていたので
「線香花火」という名前がつきました。
話を最初に戻すと
関西の線香花火は立てることもできるし,原形に似ています。
関東の花火は手に持つことに特化して発展しました。
江戸の世に盛んだった線香花火も今ではほとんど外国製だそうです。
線香花火の燃え方は4段階あり,人生に例えられるそうです。
牡丹は小さな火花が少しずつ出ます。幼少期。
松葉は四方八方に勢いよく火花が飛び出る青年期。
柳は勢いが弱くなり味のある火花になる熟年期。
散り菊は菊の花びらが舞い落ちるような老年期。
だそうです。奥が深いですね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
語い問題(オリジナル)
「線香花火」を英語で何と言うでしょう?
ただし [ s ]の字で始まる。
ヒント
これが英文の定義です。
下の文の中のある単語がヒントになります。
a type of firework that you can hold in your hand, consisting of a thin stick that gives off sparks of fire
(火花を発する薄い棒でできた,手に持つことができる花火)
正解は
sparkler です。
英文中に spark (火花)がありますね。
spark も sparkle も「火花」という意味で動詞もあります。
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自分のこと
「春の巻」「夏の巻」を記事にしました。
早く「秋の巻」が見たいです。
この記事へのコメント
この関西型の線香花火、「すぼ手」は京都にいた時に見たことが有ります。「へ~、所変われば品代わるものなんだ」と思いました。
「すぼ手」の「すぼ」は「藁すぼ」の「すぼ」なのだそうです。「藁しべ」とも言いますね。藁の茎のことです。
それにしても、化学の知識もない江戸時代に、よくこのような繊細な物が作れたものだと感心します。
当時は硝石、硫黄、松の根を燃やしてできた「松煙」と麻布を蒸し焼きして作った炭を調合して作るのだそうです。
ちなみに、この方法に近い調合で、中学生の時にクラブ活動で線香花火を作りました。当時は結構おおらかでしたので、先生の指導の下で火薬を扱うなどというのもできました。今はもう無理なんでしょうね?
「スポ手」ではなく「スボ手」ですね。画像の方は変更します。フォローしていただきありがとうございます。京都に住まわれていたこともあるんですね。
最近の学校は花火を作るどころか,アルコールランプが学校現場から消えつつあります。最近の学校から消えたものランキング1位だとか。それほど学校から火がきえつつあります。
おはようございます。私の浅学から「スポ手」ではなく「スボ手」のようです。使用した画像を変えます。ネット画像を信じた私がいけないんです。
岐阜は行ったことないんですが,名古屋には結婚式で行ったことがあります。岐阜にも行ってみたいです。
関西では両方の線香花火を見るような気がします。関東風の方が見た目が華やかですね。子供はよく、上部のひらひら部分に間違って火をつけたりしますが(笑)
子供が大きくなり、最近は花火セットを買って家の前で花火を楽しむことも少なくなりました。
貴重な関西の情報ありがとうございます。関東の線香花火の上下を間違えるのは「あるある」ですね! 気になるのはさだまさしさんの「線香花火」はどちらをイメージしたのかな? 長崎出身だけど、おそらく作ったのは東京。まあ、こんなことを気にするのは私だけ?
我が家も花火しなくなりました。(+_+)
単に線香に似て居るからの
命名と思っていました。
此方の線香花火は、関東です・
関西の線香花火初めて見ました。
私は一度「閃光花火」かと思った時期もありました。お線香のように立てたとは目から鱗です。いい番組だ。早く「秋の巻」が楽しみ。仙台も線香花火と言えば東京スタイルです。
この場を借りて,コメント書かない日でもたか子さんの俳句チェックしてますよ。