Google で翻訳した英文をもう一度日本語にしてみる!

前回,日本語の「ハンドルの前に座る」が英語では
sit behind the steering wheel 「ハンドルの後ろに座る」になる

ということを書きました。(英語では車の先頭部から見ている)
翻訳というのは直訳ではどうにもならないことを物語っています。

では,最近開発が著しい,
自動翻訳ではどうなるのかやってみたくなりました(笑)。
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日本語文
彼女はハンドルの前に座っています。

Google で英訳!
 ↓ ↓ ↓


She is sitting in front of the steering wheel.

「ハンドル」は steering wheel になりましたが
やはり,「前に」は直訳で in front of になりました。


これを日本語に戻してみます。
Google で日本語訳!
 ↓ ↓ ↓


彼女は、ステアリングホイールの前に座っています。

えーーー! 「ハンドル」に戻りません!

なぜ逆には戻らないのか不思議です。
(Yahoo翻訳でも同じ現象が起きました。)


では,長めに文章で実験してみます。題して・・・
「Google で翻訳した英文をもう一度日本語にしてみる!」

まずは,青空文庫から「桃太郎」。
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桃太郎

楠山正雄

 むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。まいにち、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
 ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせと洗濯をしていますと、川上から、大きな桃が一つ、

「ドンブラコッコ、スッコッコ。
ドンブラコッコ、スッコッコ。」

 と流れて来ました。
「おやおや、これはみごとな桃だこと。おじいさんへのおみやげに、どれどれ、うちへ持って帰りましょう。」
 

Google で英訳!
 ↓ ↓ ↓


Peach Boy

Masao Kusuyama

Once upon a time, long ago, in a certain place, there was a grandfather and grandmother. Every day, the old man in the mower to the mountain, the old woman went to the laundry to the river.
One day, grandmother, beside the river, and we are busily washing, from upstream, a large peach,

"Donburakokko, Sukkokko.
Donburakokko, Sukkokko. "

It came flows.
"Aw, this is beautiful peaches's thing to souvenirs to. Grandpa, let's see, let's go with the house."


「桃太郎」が Peach Boy になるのは,すでに決められているのでしょう。
「しば刈り」が the mower (芝刈り機)になっています(笑)。
なぜか,川で洗濯しているのが we (私たち)になっています。


日本語に自動翻訳するのが,この時点でコワイのですが・・・

Google で日本語訳!
 ↓ ↓ ↓


桃太郎
正男Kusuyamaは昔、ずっと前に、特定の場所で、祖父と祖母がありました。毎日、山へ芝刈り機での老人が、おばあさんは川へ洗濯に行きました。ある日、祖母、川のそばに、そして我々は、上流から、忙しく洗濯され、大きな桃、
「Donburaコッコ、コッコ。
Donburaコッコ、コッコ。 「
これは、流れが来ました。 「おやおや、これはお土産に美しい桃の事はです。おじいちゃんは、のは家に行きましょう、見てみましょう。」



想像した通り意味不明です(笑)。
なぜか作者名が文章の中に組み込まれてしまいました。


最後に太宰治の「走れメロス」の冒頭部分で実験です。
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太宰治

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。


Google で英訳!
 ↓ ↓ ↓


Run, Melos!

Osamu Dazai

Melos was furious. Always, we decided the unexpected must be removed the king of Kano Jachi violence. The Melos unexpected know politics. Meros is a shepherd of the village. Blow the whistle, it came living playing with sheep. But for the evil, it was sensitive to more than others.


「かの邪知暴虐の王」が the king of Kano Jachi violence (笑)。

日本語の特徴でもある主語のない文のところは, we で補うようで
私たちが決意した,のように英訳されています。


Google で日本語訳!
 ↓ ↓ ↓


走れメロス

太宰治

メロスは激怒しました。常に、我々は予期しないが、狩野Jachi暴力の王を除去しなければならないことを決めました。メロス予期しない政治を知っています。メロスは村の羊飼いです。笛を吹く、それは羊と遊んで生きて来ました。しかし、悪のために、それは他のものよりに敏感でした。



けっこういい線いっているかなあ。

「かの邪知暴虐の王」が「狩野Jachi暴力の王」になりました。
日常的でない熟語などには,まだまだ対応が難しいのでしょう。



以前,ある市の観光協会のホームページで意味不明の
自動翻訳の英文をそのまま使っていて問題になりました。

いちばん大事なのは自動翻訳はツールとして使い
最終的には人間の力でチェックすることなのではないでしょうか。



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この記事へのコメント

2016年03月24日 08:18
おはようございます。

 今日の記事、すっごく面白かったです。

 20年ぐらい前までは、海外の技術を紹介する専門書で「翻訳文体」という独特の文体がよく見られましたが、最近は「自動翻訳文体」?、「Google文体」?、なのですね。よけい「意味不明」がひどくなったみたいです。
 ネットニュースなんかでも、この意味不明の文体をよく見るので、重要なニュースは新聞や書物で確認するようにしています。
2016年03月24日 18:20
こんばんは。
今回は自分でやってみて面白かったです。研究者の人は毎日不具合との戦いなのでしょうか。
それにしても、仕事で自動翻訳を使うのは考えられません。石川啄木の命日の「啄木忌」をキツツキがどうしたとか、仏(ほとけ)をフランスと訳したり、それを公式ページにアップしたり、もうそれはモラルの問題ですね。
2016年03月26日 08:26
日本語と英語はsyntax(文の構造)が違うので、グーグルやヤフーの自動翻訳は無理みたいですね。
2016年03月27日 04:55
櫻弁当さん
おはようございます。大学時代の友人も自動翻訳のほうに進みたいと言っていましたが,あの頃はまだパソコンも一般的ではない時代でした。それから比べたらすごい進歩だとは思いますが,確かにバイリンガルの人の頭の中にパソコンが追いつくとは思えないですね。英語とフランス語の間などでは結構うまくいってるのでしょうか。日本語は必ず主語を入れるとか,翻訳調の文体にするとかでないと厳しいですね。
櫻弁当
2016年03月29日 11:45
私は外国の料理のレセピをグーグルトランスレートで見ます。ドイツ語やフランス語、イタリア語、スペイン語は英語に比較的上手く転換できているようです。ポーランド語やハンガリー語などを英語にすると、なんとかわかりますが訳しきれないところがそのままになっていたりで完璧ではありません。
私の子供達は日本語が読めません。今まで書いた日本語のレセピを娘たちに読んでもらいたいと思って、グーグルで英語に変えてみましたが、全く意味をなしませんでした。
2016年03月30日 06:29
櫻弁当さん
おはようございます。
日本語は文の構造が英語とは違いますから難しいのでしょう。でも研究者は努力は続く・・・のでしょうか。最近は音声での変換も盛んにおこなわれていますね。

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