ボノボのカンジ 言葉を持った天才ザル(つづき)

先週書いた類人猿ボノボのカンジ Kanzi についての続きです。
カンジが英語を聞き分け,レキシグラムというボードを使って会話ができることを書きました。

2kanji1.jpg

私が持っている本には,あるおもしろい話が載っています。

2kanji2.jpg

カンジの理解力の高さを示すエピソードです。

カンジは water(水)watermelon(スイカ)を聞き分けることができます。
また,hot(暑い)dog(イヌ) ,そして hotdog (ホットドッグ)の違いを理解しています。

ただ,カンジは同音異義語で can に苦労したようです。

助動詞の can (できる,できますか)
can of coke(コーラの缶)
can opener(缶切り)
trash can(ゴミ箱)


こんな言葉が一緒になったら・・・

Can you use the can opener to open a can of coke?

この言葉にカンジはただ茫然としてしまったそうです(笑)。


前回の動画は次の動画の一部と思えます。

最後の方が切れている(その部分は前回の動画に入っている)と思われるのですが,カンジの高い能力をさらに見ることができます。
ただ,長いので,時間があるときでないといけないでしょう。
関心を持たれた方はどうぞ。




準国営放送がこの動画をあげたとは思えないので,いつかは消えてしまうかも知れません。

カンジ,そして妹らボノボの記憶や時間について書ききれないので,次回に続きます。




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 8

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

2020年03月24日 08:51
おはようございます。

 まだ動画の方は見ていないのですが、、、
 どういう思考過程を経て文意を理解しているのだろう、という事が気になりました。助動詞のcanと、名詞のcanの違いに苦労するカンジ、という事を聞きますと、名詞を中心に文意を読み取っているのかな、と言う気もします。その<名詞>の物を<どうする>、<どうなる>と、思考を繋げ、文意を読み取っているのかな、ということです。

 以前話したことがあったかもしれないのですが、BBCのドキュメンタリーで、言語の始まりについて考察した番組がありました。そこで言っていたのは、原初の言語は単語の羅列だったそうです。品詞の区別はまだ出来ておらず、動詞にも活用がまだ無くて、名詞的な使われ方をしていたそうなのです。そうした<名詞>の羅列で意思を伝えていた、と言っていました。単語の順番によって「文章」を形作る、という、「文法」が現れるのは次の段階だったそうです。
 カンジの言葉の理解は、もしかしてそういう「単語の羅列の思考」なのかもしれませんね。まるっきり違う二つの意味を持つ「can」に苦労するカンジを見ますと、そんなことを考えてしまいました。
2020年03月25日 06:29
あきあかねさん
おはようございます。
言葉の最初は名詞,に納得です。赤ちゃんが名詞から獲得していくことからもうなずけます。
本文には書かなかったエピソードですが,trash(ゴミ)という単語について,遊びに出かけてtrashを持ち帰るからナップザックに入れなさい,という指示と,バナナの皮を trash can (ゴミ箱)に入れるという概念に苦労したそうです。いずれは捨ててしまうものに名前をつけるという考え方はカンジには理解に苦しむことだったそうです。いらなくなったものは好きなところに捨て,何かを容器に入れるとすれば,それはとっておきたいからというボノボの考えがあるようです。