「犬と猫」か「猫と犬」か?

前回,「浮き沈み」という言葉は「浮き・沈み」であって,なぜ「沈み・浮き」ではないかについて書きました。
日本語学者の金田一秀穂先生によると,2つの言葉を並列するとき,日本語は短い言葉(音)が先に来るという規則があるんだそうです。

金田一秀穂.jpg

よく子どもたちは,集団を2チームに分けるときに,手のひらの表と裏のどちらを出したかでチーム分けします。
そのときに「♪う~ら~お~も~て!」と言って手のひらを出します。

uraomote.jpg

やはり「うら(2音)・おもて(3音)」であり,「おもて・うら」ではありません。

では,イヌとネコ,同じ2音の場合は,どちらが先なのでしょう?

A:私の家ではイヌとネコを飼っています。
B:私に家ではネコとイヌを飼っています。


inuneko.jpg

みなさんはどちらの言い方が自然ですか?

金田一先生の話では,「イヌとネコ」の言い方が多数派で自然なんだそうです。

確かに「犬猫病院」とよく言います。

inu0.jpg

「猫犬病院」とはまず言いません。

inu.jpg

これはなぜなのか?

金田一先生の話では,わからないんだそうです。

エーーーー(笑)!

英語では cats and dogs という語順ができあがっていますが,これは言いやすさから来ていると思います。

でも,日本語の学者の中にも,なぜ犬が先なのかを研究している人もいるそうですよ。




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この記事へのコメント

2020年06月04日 08:39
おはようございます。

 犬の方がペットになった歴史が古いから、という序列が理由とも考えられますが、私はやはり言いやすさか語感の良さが理由のように思います。「いぬ」は母音が頭ですよね。で、「ねこ」は子音が頭。同じモーラ数であれば、母音が頭の方が言いやすい、或いは語感が良いのではないでしょうか。「うえ」と「した」も同様に言えますし…
 ただ、これが3モーラ以上の語になると、この説に当てはまらないものが出てきそうです。
2020年06月04日 23:01
あきあかねさん
こんばんは。やはり日本人との付き合いの長さかなあと私も思いました。それに犬の方が大きいしペットの代表格です。「と」が入ったとしても「イヌとネコ」のほうが言いやすいです。「猫犬病院」はちょっと言いにくいし,「ネコに似た犬」のための病院?という映像が一瞬頭をよぎりました(笑)。
記事の中では書かなかったんですが,最近は「動物病院」のほうが自然な気もしますが。