「飲み回し」って言う?

私の好きな飲食店のシステムに「ドリンクバー」があります。
一定の料金でいろいろな飲み物が飲み放題
(写真はイメージでネット上から)

drinkbar.jpg

とは言っても,ほとんどコールドの「紅茶花伝」しか飲まないんですが(笑)。

先日ある中華系の全国チェーンに行ったら,ドリンクバーについて,こんな注意書きが・・・。

nomimawashi.jpg

「飲み残し,飲み回しはご遠慮願います。」

「飲み残し」という言葉はよく使いますが,「飲み回し」という言い方は初めてです。
私の近辺では「回し飲み」が一般的です。

「飲み回し」の意味は分かります。
1人がドリンクバー(飲み放題)を注文し,他の複数人でそのグラスを共有する。それでは店側はたまったものではありません。
ましてや,このコロナ禍,グラスの共有なんてありえません。

みなさんは「飲み回し」という表現は使いますか?

広辞苑第6版(岩波書店)には「回し飲み」は出てきますが「飲み回し」は見出し語にありません。

同様に岩波国語辞典や大辞泉(小学館)にも「回し飲み」は出てきませんが,大辞林(三省堂)には出てきます。

のみ-まわし【飲(み)回し】
一つの器についだ酒などを順々に飲むこと。


意味的には1つの容器を共有するというよりは,盃などを回して飲むことに焦点が当てられているようです。

ちなみに,この「飲み回し」は名鏡国語辞典(大修館),新明解国語辞典(三省堂)にも出てきます。


また動詞として「飲み回す」となると,広辞苑に出てきます。

のみ‐まわ・す【飲み回す】〔他五〕
一つの器についだ酒などを順々にまわして飲む。


他にも「飲み回す」が載っているのは,岩波国語辞典,大辞泉,大辞林で,「飲み回し」が載っている名鏡や新明解には載っていないのが不思議です。


まあ,「飲み回し」が辞書に載っている以上は,日本語として間違っていないのでしょうが,ちょっとニュアンスが違うような気がします。

nomimawashi.jpg

最後に,コロナに関係なく,ドリンクバーの容器の共有はいけませんね。





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この記事へのコメント

2020年07月25日 08:54
おはようございます。

 「飲みまわし」という言葉は、私自身は使わないのですが、ここ数年時折目にしたり、聞いたりするようになりました。ただですね、最初の頃は意味が少し違っていたように記憶しています。最初に目にしたのは某飲料メーカーの注意書きで、傍点付きでした。飲み残しのペットボトル飲料をキャップをしたまま持ち歩いて、時折また飲む、という行為を長い時間続ける、という意味でこの「飲みまわし」という言葉を使っていました。それが7~8年前で、その後しばらくは目にも耳にもしなくなっていたのですが、この2~3年再び聞くようになってきました。で、今度は「ひとつの飲み物を複数の人の間で共有する」という意味に変っていました。
 これ、新しい日本語になるかもしれませんね。

 話は変わりますが、2年ほど前化から新しい国語辞書を買おうかどうか迷っています。なにせ、今使っている広辞苑が古くなりましたからね。大辞林が第一候補なのですが、新明解でも良いかな、とも思っています。ともかく、新しい解釈も取り入れたいのです。
2020年07月26日 10:54
あきあかねさん
おはようございます。返事が遅くなりました。
「飲み回し」は本来盃などの大型の器のものを飲んで回すという意味だったのではないでしょうか。
私には1本のペットボトルを数回に分けて飲むことを言った記憶はありませんが,そのような飲み方は菌の繁殖を増長するので危険だとよく言われていたのは覚えています。
「回し飲み」は子どものころから使っていたような気がしますが,私はそのような行動は抵抗があったのでしませんでした。
辞書についてですが,辞書と地図は実用という意味では新しいに越したことはないので定期的に買い換えないといけないですよね。カーナビの地図なんて古いと役に立たないです。