指を切ったら何を貼る?

前回,包丁でトマトを切るという俳句について書きましたが,誤って指を切ってしまったら何を貼りますか?
きっとこれですよね。

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みなさんは,上のものを何と呼んでいますか?

私は仙南(宮城県南部)の出身ですが,子どものころは「カットバン」という言い方が一般的で,「リバテープ」という言い方もした記憶があります。

でも,教員になって宮城県に戻ってきたとき,よく生徒に「バンソウコウありませんか?」とか「バンソウコウもらってきます」と言われました。

絆創膏?

私にとってバンソウコウ(絆創膏)とは,傷を覆ったり包帯やガーゼを固定するもの。
こんな感じ。

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ちなみに,「広辞苑」では「バンソウコウ」とは・・・

ばんそう‐こう【絆創膏】
粘着剤をつけた紙・布などの医療品。創傷面の被覆、包帯の固定などに用いる。



どうも,私が使う「カットバン」と生徒が言う「バンソウコウ」は同じものらしい。

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そうなんですね。切り傷などに応急処置として使うこのシールタイプの医療品には様々な呼び方があり,しかも全国的には他の言い方があるようです。

これがその呼び方マップ。(ネット上から)
みなさんの地域と呼び方はあっていますか?

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なぜ,このように呼び方がいろいろあるのかというと,商品名によるところが大きいようです。

まずは一般的で総称のように使われる「バンソウコウ」(絆創膏)。
北陸,中部に多いようです。

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東京都,大阪府をはじめ多くの地で使われる「バンドエイド」。(ジョンソン・エンド・ジョンソン)

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東北,中国,四国,九州など広く使われている「カットバン」
佐賀県の祐徳薬品工業の50年以上続く商標です。

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九州で広く使われる「リバテープ」
1960年,日本初の救急絆創膏を発売したのが熊本のリバテープ製薬。
ちなみに「リバ」とは消毒薬の商品名「リバノール」からだそうです。

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不思議なのは九州から離れた奈良県が「リバテープ」と呼んでいますが,これはある理由があります。
奈良県の共立薬品の「キズリバテープ」を省略したもので,九州とは別の由来のようです。

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私も子どものとき「リバテープ」と言ったり聞いたりした記憶があります。
日本初の名称が東北まで届いていたのか,奈良ルートか。


北海道,和歌山県,広島県,新潟県佐渡島で圧倒的に使われているのが「サビオ」

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元々はスウェーデンの会社の絆創膏ブランドだそうです。
日本ではニチバンが1963年に提携して「サビオ」を発売。

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その後,ニチバンは「オーキューバン」という独自ブランド商品を発売し,「サビオ」はライオン歯磨に譲渡。

「サビオ」は一時期は日本国内で大きなシェアを占めましたが,「バンドエイド」をはじめとする他の攻勢により販売量が減り,2002年に販売終了。

でも今年,2020年4月より阿蘇製薬から北海道限定で再発売されているようなんですが,どうなのでしょう。


おもしろいのは,富山県単独(?)で使われている「キズバン」

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これはゴルフ用品を扱うライト株式会社がゴルフ用品として売り出したのが最初だとか。


他にも大正製薬の「キズガード」などもありますが,一般的な言い方として定着しているのは上記の読み方のようです。




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この記事へのコメント

2020年07月27日 09:04
おはようございます。

 缶入りのサビオ、懐かしいですねぇ。あの缶、便利でしたので、サビオ以外にも、裁縫セットを入れたり、細かい電子部品の入れ物に使ったりしていました。

 私は基本的には「バンドエイド」と言う言葉を使っているのですが、他の呼称も使うことがあります。こうした製品が出始めて、最初に使ったものが「バンドエイド」で、その後も「バンドエイド」を主に使っていたからだと思います。「サビオ」は’80年前後の頃に初めて見ました。記事中の写真の様に、子供の絵が描かれた缶入りでした。

 ちなみにですが、「絆創膏」というと、今では紙製の粘着テープを指しますが、昔は半固形の”膏薬”でした。ステック状のワックスの様なもので、火にかざすか、手の熱で温めて柔らかくして、傷に貼り付けて傷口を保護するように使うものでした。私の子供の頃にはまだ薬箱に入っていました。塗り薬の「軟膏」に対し、これは「硬膏」と呼ばれる種類のものです
2020年07月27日 09:35
おはようございます。
面白いですね。「キズリバテープ」確かに売っていますが、我が家は「バンドエイド」でしょうか。店頭に並んでいる数も圧倒的に多いです。ただ私自身は子供の頃「サビオ」と言っていました。母(大阪出身)がそう呼んでいたのだと思います。「サビオ」の響きが懐かしいです。
2020年07月28日 22:58
こんばんは!
ああ良かったわ-
北海道は、サビオです。
みなとは、バンドエイドとも言いますが
絆創膏とは、言ったことが有りませんね~
2020年07月28日 23:09
あきあかねさん
こんばんは。返事が遅くなってすみません。
サビオは圧倒的に北海道で使われている言い方のようです。私にとってはサビオ=鼻に貼った男の子,という印象です。
また,絆創膏というと膏薬が塗ってあって傷などに貼るものというイメージがあったのですが今ではバンドエイドと同義のようです。
バンドエイドというとアフリカの飢餓救済のためにイギリスのミュージシャンたとが集まって作った「バンド・エイド」を思い出します。うまいネーミングだと感心したものです。
2020年07月28日 23:24
夢佳さん
こんばんは。返事が遅れてすみません。
「キズリバテープ」は奈良県独自のようで,富山の「キズバン」と九州の「リバテープ」が合わされたような感じです。
サビオは一時期全国を席巻したようですが,バンドエイドに押されてしまったようですね。なんかテレビドラマになりそうな話です。主人公は半沢直樹ではなく,坂東英人(バンドウエイト)です。
<(_ _)>
2020年07月28日 23:33
みなとさん
こんばんは。北海道はやはりサビオなんですね!
今年の4月から北海道限定でサビオが再発売されているとは,まさにサビオ王国。実際売られているのかな。
私が教員になった時に生徒が「バンソウコウ」というので驚きましたが,若い人にとっては普通のことのようです。
今日近所の生協で見たところいちばん売られていたのが「バンドエイド」と「ケアリーヴ」でした。
2020年07月29日 08:37
おはようございます。
坂東英人(バンドウエイト)、GJです(笑)。

 思い出したのですが、バンドエイドなどを「バンソウコウ」と言い出したのはNHKだったと思います。これらはいずれも商品名ですので、NHKでは商品名を言えないものですから、「バンソウコウ」とか、「キズテープ」と言うような言い換えをしていたと思いました。それが民放でも使われるようになり、テレビの影響を受けた若い人を中心に広まったと思いました。
 何時頃から広まったのかはわからないのですが、それ程古くは無かったと思います。私が気付いたのは平成に入ってからだったかなあ?

 お忙しいご様子ですので、御返事は気長に待っています。
nobuchan
2020年07月29日 21:48
大阪は絆創膏またはバンドエイドが多いです。
子供のころ膝などに怪我をすると水で洗って赤チンかヨードチンキを塗るのが一般的でした。包帯をするときはよっぽど大きなケガでした。
ローカルな呼び名があるのは面白いですね。方言とは違った面白味があります。
2020年07月30日 06:02
あきあかねさん
おはようございます。
なるほど商品名を使えないNHKが言葉を定義していったのはそうかもしれません。ホチキスをステイプラーと言い換えさせられた話を聞いたことがあります。
私も気になったのは平成になった頃です。
2020年07月30日 06:04
nobuchanさん
おはようございます。
赤チンは今はないんでしたっけ? 今回はバンドエイドを取り上げましたが,次は「めばちこ」を取り上げてみました。ちょっと意外な言い方でおもしろいです。