同族目的語をとる動詞(1)

前回は作家の村上春樹さんは「スジャータ」の配送車の右側面の
「ターャジス」という表記が気になる,という話をを書きました。
村上春樹さんというと,毎週日曜日の夜11時から,
「英語で読む村上春樹」をラジオで愛聴しています。





現在は短編「眠り」の英訳 Sleep を原文と比較しながら読んでいます。
1月10日放送の回で「同族目的語をとる動詞」について放送があり
興味深く聞きました。

一般的には目的語をとらない自動詞として使われる動詞に
同じような意味の名詞を目的語としてとる動詞のことです。


テキストでは I dreamed a dream. の文を紹介していました。

通常は I had a dream. と言います。

× I saw a dream. とは言いません。過去記事は → こちら

dream には「夢を見る」という動詞もあるので
I dreamed a dream. で「私は夢を見た」と印象的な言い方になります。

これは,オーディション番組で一躍有名になったスーザン・ボイル
歌ったことでも知られる「夢やぶれて」。

原題 "I Dreamed a Dream"



通常は名詞の dream の前に形容詞がつくことが多いです。

I dreamed a strange dream.
(奇妙な夢を見た。)

夏目漱石の異色な小説「夢十夜」の出だしはこうです。


夢十夜 他二篇 (岩波文庫)
岩波書店
夏目 漱石


Amazonアソシエイト by 夢十夜 他二篇 (岩波文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



「こんな夢を見た。」

英訳では同族目的語を使っています。

This is the dream I dreamed. (Trafford Publishing)

他にも
I had a dream. (by Giles Murry)
I had a dream like this.
I dreamt.


なんてのも見つかります。
dreamt は動詞 dream の過去形のもう1つの形。

こういう訳もあります。
This is what I saw in my dream.

この場合は dream が目的語ではないので see が使えます。


黒澤明監督の映画「夢」も漱石の「夢十夜」に倣った映画で
「こんな夢を見た」でそれぞれの物語が始まります。



ワーナー・ホーム・ビデオ
2013-06-26


Amazonアソシエイト by 夢 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル夢 [DVD]



こんな夢を見た。
1話目は狐の嫁入りを描いた「日照り雨」。
画像


画像


とにかく,どの話も映像が美しい。
画像


こちらが予告編。




同族目的語をとる動詞,続きます。


"同族目的語をとる動詞(1)" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント