Haiku in English on Sunday (449) 春の月さはらば雫たりぬべし

日曜日は俳句の紹介と英訳。
昨日は天気もまずまずで,春らしい1日となりました。
ニュースでは東京の桜が満開のようです。

これは昨日の夕方,仙台ハリストス正教会(青葉区中央)。

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よく見ると,塔の真上に春の月が出ています。

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こちらは別の場所から,あと2日ほどで満月の月。

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梢の上です。スマホのカメラもけっこういいですね。

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春の月さはらば雫たりぬべし  小林一茶
(はるのゆきさわらばしずくたりぬべし)

「別冊NHK俳句 名句鑑賞アルバム」より。
別冊NHK俳句 保存版 名句鑑賞アルバム (教養・文化シリーズ 別冊NHK俳句) - 片山 由美子
別冊NHK俳句 保存版 名句鑑賞アルバム (教養・文化シリーズ 別冊NHK俳句) - 片山 由美子

小林一茶の句はこのシリーズ8度目か。「文化句帖」所収。

小林一茶.jpg

春は大気中の水分が増加し,月も星も潤んで見えることがあります。
まるで滴るかのような「春の月」。


そんな月に触ってみたい! きっと水が滴ることだろう!
一茶の子どものような遊び心。
「雫たりぬべし」の「べし」とは「きっと・・・だろう」という意味ですね。

小林一茶のときに参考になるのがアメリカの一茶研究サイト

→ Haiku of Kobayashi Issa

なんと10,722句を英訳,解説しています。

今回の英訳はこちらのサイトからです。

春の月さはらば雫たりぬべし  小林一茶

spring moon--
if I touched it
it would drip


英訳 by David G. Lanoue

月に触ることはこの時代は不可能なので,if 節の中は過去形(仮定法過去),will も加古の would を使っています。

また,「べし」については,こう説明しています。

The suffix -beshi indicates that the action of the verb is probable.
(接尾語の「べし」はその動作が起こりうる,を表す)


こんなことまで説明してくれる,素晴らしい研究サイトです。


最後に,同じ春の季語に「朧月」がありますが,こちらはぼんやりと霞んだ春の月のことです。





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