シクラメンのかほり? かをり? かおり?

以前に歌手のさだまさしさんが自分の作品の「秋桜」を「コスモス」と読ませたために,あたかもそれが正しい読み方だと思い込んでしまった人が多いという記事を書きました。
今日はそれに似たようなアーティストがおかした笑える罪の話です。

昭和生まれでないと知らない人も多いと思いますが
歌手の小椋佳(おぐらけい)さんが作った曲に「シクラメンのかほり」という曲があります。
はじめ布施明さんが歌って大ヒットしました。

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ヒットすると多くの人々がこの歌を攻撃しました。
シクラメンにはほとんど香りはない,というのが1つ(笑)。
まあ,それはいいとして,もう1つは・・・

なぜ「かほり」なのだということ。
「香り(かおり)」は旧仮名遣い(歴史的仮名遣い)では「かをり」
多くの学者が指摘しました。
確かにそうなのです。「かおり」は旧仮名遣いでは「かをり」。
タレントの眞鍋かをりさんは「かをり」をつかっています。

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では本当に間違いなのか?
松尾芭蕉山形の羽黒山でこんな句を詠んでいます。

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ありがたや雪をかほらす南谷

南谷は地名です。この土地への挨拶句といってよいでしょう。
羽黒山登山道途中の横道?には句碑もたっていて実際私も見ました。

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正しくは「かをらす」ですので芭蕉も間違っている??
あるいは定家仮名遣では「かほり」となっているので
わざとかもしれません。
この句の紹介では「かをらす」に訂正したものを見かけます。

つまり,表記に揺れがあると言うことです。
だって芭蕉だってつかっているのですから!

そして,私は後で知ったのですが衝撃の事実!
実は小椋佳さんの奥さんの名前が「佳穂里(かほり)」さんなのです!
発音は「かおり」かも知れないけど
ひらがななら「かほり」でいいんじゃないか。
シクラメンのような妻「かほり」・・・(勝手な想像ですが)。

つまり,この歌は小椋さんが妻にあてた愛の歌なのかも!
二人だけで「何,こんなことで世間は騒いでるんだろう」って思ったかも。

でも,さだまさしさんにしても小椋佳さんにしても与える影響は強いのですから
気をつけてもらわないと・・・(笑)。

では,よろしければ布施さんと小椋さんが2人で歌っている
「シクラメンのかほり」をお聞きください。(歌詞付き)
途中に「君」が何度も出てきます。また「かほり」という言葉も出てきます。
奥さんのことだと思って聞くと,スーっと入ってきます。



小椋さんは間違い騒動について何か言ったらいいんだけど
言わないのがアーティストなのかな。

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今日の書き換え問題。中級問題。(H10仙台市内女子私立高)

Elvis is a singer. He is not a pianist.

→ Elvis is (  ) a pianist, (  ) a singer.


ヒント
「エルビスは歌手です。彼はピアニストとではありません」
→「エルビスはピアニスト(   )歌手です。」

2つの文をつなぐパターン。
エルビスはアメリカを代表する歌手でした。
もちろんピアニストではありません。
構文的には「AではなくB」という言い方は何でしょう?


正解は 
Elvis is ( not ) a pianist, ( but ) a singer.
「エルビスはピアニスト(ではなく)歌手です。」

not A but B で「AではなくB」です。

I can't speak French, but English.

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自分のこと
間違いと決めつけると,その裏に何かあったりして怖いですね。

この記事へのコメント

キノ
2011年11月25日 06:39
確かに、普通に「香り」にしたいなら「かおり」ですよね
かおりをかほりと書くのはよく見かけますが、
もしかしたらティーチャーの予想した通り、奥さんに宛てた歌なのかもしれませんね。
だとしたら歌詞にある「君」は奥さんのことなんですかねw
2011年11月26日 05:40
キノさん
はい,そうです。心配なのは人名は別として,香りの歴史的仮名遣いが「かをり」だということが浸透しないことです。

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