「アルプスの少女ハイジ」 (3) ハイジは自由奔放?

前回,「ハイジ」の原作には登場しないキャラクターがアニメの「アルプスの少女ハイジ」に出てくることを書きましたが,部分的にも日本のアニメ制作者側が変更している部分があります。

これはハイジがアルプスの自然の中で思わず着ている服を脱ぎ棄て,駆け出すシーン
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ハイジはデーテおばさんにアルプスの山に連れてこられました。
両親を亡くしたハイジはおばさんに育てられましたが,おばさんがフランクフルトで働くためにおじいさん(アルムおんじ)にあずけられるのです。

ハイジは服を脱ぎ捨てるような自由闊達な少女に育ったのでしょうか?

原作ではこうです。
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ハイジはきちんと脱いだ服を積み重ねているのです!

ハイジは荷物を軽くするために,普段着の上に上着やらショールやらを着せられていたのです
(どうりで脱いだ服の数が多いはずです。)
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けっこうアニメのこのシーンはハイジが自由奔放な性格なんだなあと印象づけたような気がします。

アルプスの大自然を前に服を脱ぎ捨てるのはいかにも子どもらしいシーンですが,原作をあえて変えているところから考えると,なんらかの製作者側の意図があったのかもしれませんね。




この記事へのコメント

2019年06月13日 08:41
おはようございます。

 たぶんですが、原作の頃とアニメの頃との時代差かもしれませんね。それと、日本とスイスの風土の差もあるかもしれません。”少女”に求められているものに差があるように思えます。(18、9世紀、欧米では少女は小さなレディとしての振る舞いが期待され、20世紀の日本では少女は”愛らしい”子供らしさ”が求められていました)
 ところで、スイスってカトリックの人が多かったのでしたっけ? でも、「きちんっと服をたたむ」って、多分にプロテスタント的な躾を感じさせます。
2019年06月14日 06:29
あきあかねさん
おはようございます。
アニメの制作者側は国内の放送を意識して,宗教色を薄くしていったのだと思います。原作を再現しつつ,アニメとしての面白さを追求していったのでしょう。ハイジに求められたのは確かに子どもらしさですよね。
スイスの宗教はカトリックとプロテスタントでは割合としてはカトリックが少し多いようです。


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